「ちゃんと走っているのに、なんだか疲れやすい」「記録が伸びない」——その原因、もしかしたら栄養かもしれません。

走る人は、走らない人より多く消耗している栄養があります。今日は、ランナーに特に意識してほしい3つの栄養を、看護師の目線でお話しします。

1. 鉄分|ランナーがいちばん不足しやすい

実は、ランナーは鉄分が不足しやすいんです。理由は大きく2つあります。

  • 足の着地で赤血球がこわれる:走るたびに足裏へ衝撃がかかり、その刺激で赤血球の一部がこわれてしまいます。
  • 汗と一緒に出ていく:鉄分は汗にも含まれていて、たくさん汗をかくほど失われます。

鉄分が足りないと、酸素を運ぶ力が落ち、疲れやすさ・息切れ・記録の停滞につながります(いわゆる「スポーツ貧血」です)。

鉄分を多く含む食べ物

  • 赤身の肉、レバー
  • あさり、しじみ
  • ほうれん草、小松菜

💡 コツ:鉄分は、ビタミンC(野菜や果物)と一緒にとると吸収が良くなります。

⚠️ 強い疲れやめまい、動悸が続くときは、貧血が隠れていることもあります。無理をせず、医療機関で相談してくださいね。

2. ビタミンD|骨と筋肉を守る

走る衝撃は、骨にくり返し負担をかけます。それに負けない丈夫な骨をつくるために大切なのが、ビタミンDです。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、疲労骨折の予防や筋肉のはたらきにも関わります。

ビタミンDは「日光」でつくられる、特別な栄養

ビタミンDには、おもしろい特徴があります。日光(紫外線)を浴びると、皮膚でつくられるんです。食べ物からもとれますが、それだけで十分な量を補うのは、なかなか難しいと言われています。

だからこそ、気をつけたいことが1つ。

☝️ 日焼け対策を“やりすぎる”と、ビタミンDが不足することがあります。 美容のためにしっかり紫外線対策をしている人ほど、不足しやすいんです。

紫外線対策はもちろん大切。でも、適度に日光を浴びることも、骨の健康には欠かせません。バランスが大事なんですね。

ビタミンDをとるには

  • 鮭などの魚
  • きのこ類(しいたけ、きくらげ)
  • 適度な日光浴:1日15分ほど日に当たるだけでもOK

3. タンパク質|走った体を修復する

走ると、筋肉は小さなダメージを受けます。それを修復して強くするのがタンパク質。不足すると、疲れが抜けにくく、筋肉も育ちません。

タンパク質を多く含む食べ物

  • 肉、魚、卵
  • 大豆製品(豆腐、納豆)
  • 牛乳、ヨーグルトなどの乳製品

💡 コツ:走ったあと30分以内にとると、回復がスムーズです。おにぎり+ゆで卵、牛乳など、手軽なものでOK。

「食べること」も、トレーニングの一部

走ることと同じくらい、食べることもパフォーマンスを支えています。

特にアラフォー世代は、若いころより栄養が不足しやすくなります。無理なくおいしく、必要な栄養をとって、一緒に長く元気に走り続けましょう🌸