「レチノール、よさそうだから使ってみたい。でも、赤くなったり皮がむけたりするって聞くと、こわい……」。
そんな声を、よく聞きます。レチノールは、正しく使えばとても心強い成分。でも、使い方をまちがえると、肌トラブルにつながることもあります。
今日は看護師として、レチノールの正しい使い方と、初心者がつまずきやすいポイントを、やさしく解説します。はじめての方も、これを読めば安心してスタートできますよ。
レチノールってなに?
レチノールは、ビタミンAの一種。肌のハリやキメ、ごわつき、毛穴の目立ちなどが気になる方の、心強い味方です。
ただ、はたらきが力強いぶん、肌が慣れるまでは反応が出やすいのが特徴。だからこそ、「正しく・少しずつ」が、何より大切なんです。
レチノールに期待できること
レチノールが、美容のプロにも選ばれるのには理由があります。
- 肌の生まれ変わり(ターンオーバー)をサポート:古い角質がたまりにくくなり、ごわつき・くすみ・ざらつきがすっきりしやすくなります
- ハリ・キメを整える:肌の弾力を支えるコラーゲンの生成を助けるはたらきがあり、小じわやたるみが気になる方の味方に
- 毛穴の目立ちにアプローチ:キメが整うことで、開いた毛穴やつまりが目立ちにくくなることもあります
- 肌のトーンを明るく見せる:くすみがやわらいで、肌全体が明るい印象に
これらは、美容医療の現場でも使われる成分だからこそ、期待できるはたらきです。ただし、効果の出方には個人差があり、すぐにではなく、続けることで少しずつ変わっていくもの。だからこそ、あせらず正しく使うことが大切なんです。
初心者がつまずく、いちばんの原因
それは、最初から頑張りすぎてしまうこと。
「早く効果がほしい」と、いきなり高濃度を、毎日、たっぷり——これが、赤みや皮むけ(いわゆる「A反応」「レチノイド反応」)の大きな原因です。
A反応は、肌が慣れる過程で起こることがある反応ですが、強く出ると肌の負担に。ゆっくり慣らしていくことで、ぐっと出にくくなります。
レチノールの正しい使い方
| よくある勘違い | 正しくは |
|---|---|
| 早く効かせたいから毎日 | 最初は週1〜2回から、様子を見て増やす |
| 高濃度ほどいい | まずは低濃度から始める |
| たっぷり塗る | 少量を、うすく |
| 朝に使う | 夜に使う(光で分解されやすいため) |
| そのまま塗る | 乾いた肌に塗り、前後で保湿 |
ポイントをまとめると——
- 少量・低濃度・低頻度からスタート。慣れてきたら少しずつ増やす
- 夜に使う(レチノールは紫外線で分解されやすいため)
- 保湿をしっかり。化粧水・乳液で前後をはさむと、刺激がやわらぎます
- 目元・口元は皮膚が薄いので、特に少量で慎重に
ちなみに私が使っているのは、「レナトス Aミルク」というドクターズコスメ(クリニックなどで扱われている化粧品)です。乳液タイプで、保湿しながら取り入れられるところが気に入っています。とはいえ、レチノールは肌との相性が第一。まずは手に取りやすい低濃度のものから始めるので、十分ですよ。
ぜったいに守ってほしい、2つの注意点
① 昼間の日焼け止めは必須
レチノール使用中は、肌が紫外線に敏感になります。日中の日焼け止めは、絶対に欠かさないでください。これを怠ると、かえってシミやダメージのもとになります。
② 妊娠中・授乳中は使わない
これは看護師として、特に強くお伝えしたいことです。妊娠中・授乳中の方は、レチノール(レチノイド)の使用は避けてください。 妊娠の可能性がある場合も同様です。心配なときは、必ず医師に相談しましょう。
看護師として、ひとつ。 レチノールは「焦らない人」が、いちばんうまくいきます。赤みやかさつきが出たら、それは「ちょっとお休みして」のサイン。無理に続けず、数日あけたり、保湿を手厚くしたり。肌と相談しながら、自分のペースで育てていきましょう。一度肌が慣れると、ぐっと使いやすくなりますよ。
A反応(赤み・皮むけ)が出たときは?
- いったん使用をお休みする
- 保湿を手厚くして、肌を立て直す
- 落ち着いたら、頻度を減らして再スタート
- ヒリヒリが強い・長く続くときは、皮膚科に相談を
がんばって毎日使うより、続けられるペースを見つけることが、結局いちばんの近道です。
まとめ
レチノールは、正しく使えば頼もしい成分。コツは、たったこれだけです。
- 少量・低濃度・低頻度から、ゆっくり慣らす
- 夜に使い、日中は日焼け止め
- 妊娠中・授乳中は使わない
- 赤みが出たら、無理せずお休み
あせらず、肌と相談しながら。あなたのペースで、上手に取り入れていってくださいね。
▼あわせて読みたい
※この記事は一般的な情報です。肌に合わないと感じたときや、心配なことがあるときは、皮膚科などの医療機関にご相談ください。